チタンボルト・チタンねじ

チタンボルトは、鋼の約6割の重さで高い強度を持ち、耐食性にも優れたボルトです。軽量化が求められる機器、海水や薬品に触れる環境、医療・分析装置、モータースポーツや自転車などに使われます。
主なチタン材質
| 材質 | 特徴 |
|---|---|
| 純チタン 2種(Grade 2) | 耐食性が非常によく、加工しやすい。強度は64チタンより低い |
| Ti-6Al-4V(64チタン、Grade 5) | 最も一般的なチタン合金。高強度で、ボルトによく使われる |
参考:密度はチタン約4.4 g/cm³、鋼約7.8 g/cm³で、チタンは鋼の約56%の重さです。Ti-6Al-4V(Grade 5)の引張強さは、ASTM B348では895 MPa以上と規定されています。
チタンボルトで注意すること
- かじり(焼き付き):チタン同士やステンレスとの締結では、ねじ部がかじりやすくなります。焼付防止剤の使用や、相手材の選定を検討してください。
- 異種金属接触:アルミなどと組み合わせる場合は、使用環境での電食に注意が必要です。
- 強度区分:鋼のボルトと同じ「10.9」などの強度区分はそのまま当てはまらないため、材質と規格で指定します。
陽極酸化による着色
チタンは陽極酸化(アノダイズ)によって、ゴールド、ブルー、パープルなどの色を付けられます。塗装ではなく酸化皮膜の光の干渉による発色のため、色は電圧条件で変わり、ロットによって色味に差が出ることがあります。外観が重要な場合は限度見本を取り決めます。
よくある質問
チタンボルトはステンレスボルトより強いですか?
64チタン(Grade 5)は一般的なステンレスボルト(A2-70など)より引張強さが高い材料ですが、用途によって比較すべき性質が変わります。重さ、耐食性、価格を含めて選定してください。
少量でも製作できますか?
チタンボルトは切削で製作することが多く、少量からご相談いただけます。数量が多い場合は、圧造を含めた工法をご提案します。